小学生向けマーケティングの基本とルートサンプリングを活用した「温かみのある」PR
こんにちは、ルートサンプリングを行っているセンデン株式会社です。
子ども向けの商材は数多くありますが、最終的な購入者は両親などの保護者であることがほとんどです。そのため小学生向けのマーケティングは「子ども」と「保護者」の2世代に効率的なアプローチをする必要があります。
そこで、この記事では、「ルートサンプリング」の手法を活かした小学校向けのPRについて、手法や事例、メリット・デメリットなどを幅広く解説します。
そもそも、ルートサンプリングとは?
従来のPR方法では、不特定多数への情報発信が中心で、特定のターゲットにピンポイントで情報を届けることは困難でした。小学生向けのTVCMを打っても親の興味につながらない、またWebCMでは子どもに見てもらえない。結果として成果が出ない…という負のスパイラルに陥ってしまった、という失敗を経験した方も多いでしょう。
一方、「ルートサンプリング」は、公共施設や会員リスト、特定の場所などを活用し、狙ったターゲットに直接商品やサンプルを配布することでPRを行います。 そのため、小学校でのルートサンプリングは、まさに小学生とその保護者、教職員といった特定のターゲット層に効果的にアプローチできる手段と言えます。
小学校でルートサンプリングを行うメリット
小学校でのルートサンプリングには、他の広告手法にはない多くのメリットが存在します。小学校でルートサンプリングをオススメする理由は、何よりも「高い効率で最大の効果を挙げやすい」ためです。
保護者への訴求につながる
小学生向けの商材は、保護者による意思がそのまま購買や契約といった成果に直結します。子どもが学校で持ち帰った商材やチラシ、小学校で食べた品物は、必然的に保護者の目や耳に触れます。子どもを通じて保護者へも情報が伝達されるため、効率的な訴求が可能です。
学年・校区でセグメントできる
小学校は学区で区切ります。そのため、市区町村よりもさらに細やかな、地域密着型のプロモーションに適しています。 また、年齢別のセグメントも簡単です。小学生でのルートサンプリングは、6~12歳に向け、学区単位で細かいターゲティングができます。さらに、30人前後のターゲットに短時間でサンプリングを実施できることも魅力です。地域や年齢が限定されているため、たとえば子ども向けのお菓子などを小学校でルートサンプリングし、その周辺のコンビニやスーパー等の売れ行きを見ることで、宣伝効果の測定を簡単に行えるなどのベネフィットがあります。
学校で配布されるから安心
学校という公的な場所で配布されることで、商品や企業への信頼感が高まります。「学校で配られたものだから安心」という心理が働き、商品の受け入れられやすさにつながります。
児童の印象に残りやすい
「学校でなにかがもらえる」という出来事自体。小学生には新鮮なイベントです。日常とは異なる特別な体験として記憶に残りやすく、商品やブランドの認知度向上に大きく貢献します。 また、友人同士、ママ友同士で話題になりやすく、口コミ効果も期待できます。
小学校でルートサンプリングを行うデメリット
逆に、小学校に通う年齢層以外へのアプローチが難しいこと、教育現場で扱えないものを配布できないことなどはデメリットです。
例えば酒類やタバコといった未成年が試せないものはもちろんNG。さらに、シャープペンシルなど、校則で学内に持ち込みができないと決められているものも厳しいでしょう。
また、お菓子や清涼飲料水といったアイテムを配布する場合は、児童の発育や学習に有用なものでなければOKが出ない可能性もあります。地域によっては学校に民間企業が入ることさえ珍しく、保守的な学校では実施が難しいという場合も考えられます。 そのため、宣伝一辺倒の「売り込みたい」という姿勢よりも、「地域や学校、児童の役に立ちたい」という想いの部分が最重要です。
ルートサンプリングを活用して小学校で訴求しよう
ここからは、小学校での効果的なルートサンプリングの方法を具体的にご紹介します。
小学校でのルートサンプリングに適した商材とは?
小学校でのサンプリングに適した商材は、安全性や教育的配慮が求められるものが中心です。
ほんの一例ですが、成果につながりやすい商材をご紹介します。
文房具類: 鉛筆、消しゴム、ノート、定規など、学習に必須のアイテム
学習塾(パンフレットやチラシ): 進学塾や通信教育、プログラミング教室などは、保護者の関心が高い領域。ポスティングより効果のあるチラシ配布が可能です。
地域のイベント: 地域密着のマーケティングが欠かせない野球・水泳などのスポーツクラブや、地元のお祭り、ボーイスカウト、鉄道少年団などの地域イベントや団体に参加を呼びかける告知が可能です。
衛生用品: 歯ブラシ、ティッシュ、ハンカチ、石鹸、絆創膏などは、捨てられにくいため持続的な効果を期待できます。
書籍: 教材、課題図書、SDGs関連の書籍などは、教育的な観点からも好まれます。教師をターゲットに、あえて児童に配布するというアクロバティックなPRもお試しいただけます。
自由研究キット: 絵日記、色鉛筆、植物生育キットのパンフレットなどは、夏休みなどの長期休暇前に配布するのがおすすめです。
防災グッズ、防災冊子: 防災意識の向上に貢献するアイテムは、学校の先生方や保護者からの理解も得やすいです。防災頭巾や乾パン、避難経路図など。
防犯グッズ: 子どもの安全を守るための防犯ブザーや防犯に関する冊子なども有効です。
中学校の制服や教材: 6年生は中学校入学を控えています。中学校の用品を配布する際には高学年をターゲットに集中配布すると成果につながりやすくなります。
スポーツ用品: バットやテニスラケットなどの特定のスポーツ用品はもちろんですが、シューズ、タオルなど汎用性の高いものがよりおすすめです。
このほか、下記の商材も有効です。
食品メーカー様:食品、健康食品、菓子類
出版社様:絵本、漫画、外国語教材
化粧品メーカー様:ママ向け化粧品、お子様向けスキンケア・日焼け止め
医療メーカー様、医療法人様:傷ぐすり、消毒液、マスク(布マスク、不織布マスク)、感染予防の啓発チラシ、デンタルケア類
日用品メーカー様:子育てグッズ、入浴剤、石鹸・バス用品、トイレ用品、おもちゃなど
不動産会社さま:賃貸から持ち家、2LDKから3LDK住み替えの提案などの冊子、住宅ローンチラシ、新築住宅分譲のお知らせ
保険会社さま:生命保険、学資保険、医療保険
スポーツクラブさま:スイミングスクール、リトルリーグ
その他サービス業様:割引券、クーポン券、ハンドビラ、子ども服の買取、教育用のタブレットやアプリケーション
主なサンプリングターゲット
小学校でのサンプリングの主なターゲットは以下の通りです。
・小学校1~6年生までの児童
・児童の保護者や家族(両親、祖父母、兄弟姉妹)
・小学校教諭
サンプリングおすすめ日時
サンプリングを行うのに適した日時としては、以下が挙げられます。
・ホームルーム(朝の会、帰りの会)
・運動会
・下校の時間帯
・始業式や終業式
・給食の時間
・大放課などの休憩時間
・遠足や学習発表会などの行事
こうした商材、ターゲット、日時を組み合わせ、効果を最大化します。具体的に考えられる事例として、
- 朝の会、帰りの会などでノートや文具類を配布し、宿題や授業で実際にご活用いただく
- 給食中にカルシウム飲料や歯ブラシ、マスクなどを配布して健康や衛生面をサポート。
- 放課中にハンドソープの体験コーナーを設け、あわせて家庭向けにミニチラシを配布
- 遠足時の汗拭き用ウェットタオルや観光ガイド用の冊子、タブレット端末などをおためし
ルートサンプリングの具体的なプロセスと成功のコツ
最後に、ルートサンプリングを成功させるためのプロセスと、コツとご紹介します。
目的を設定しよう
どのような商材をどのようなターゲットに配布するのか、目的を明確に設定します。
配布先は細かいエリアから選べます
効果の出るエリアを都道府県単位から学区エリアまで調査し、最適な配布先を選定します。センデン株式会社では、独自の流通データと情報網を基に、的確なサンプリング先をご提案いたします。
配布物の手配
配布物の数量や品質などを確認し、スムーズな配布体制を整えます。
大切なのは、学校との連携です。
センデンでは可能な限りクライアントに寄り添い、配布場所とも綿密な連携を取り、配布方法や日時などを調整します。
まとめ
小学校でのルートサンプリングは、地域に密着した効果的なプロモーション手法です。小学校で児童向けに配布することで、子どもたちのみならず、親御さんにも興味を持ってもらえる絶好のきっかけになります。
センデン株式会社は、ルートサンプリング事業やインターネットサンプリング事業の運営を通じ、多くの配布先を持っており、独自の流通データや情報網を元に的確なサンプリング先をご案内できます。
また、「ルートサンプリングをしたい企業」と、「モノを配りたい企業や団体」をマッチングさせるBtoBサービス「ヨブタメ」の運営もしており、この流通データをもとに企画したルートサンプリングは、幅広い業界でご好評を頂いております。 「自社商品を知ってもらいたい!」「ブランディングしたい!」「サンプリングをやってみたい!」とお考えの皆様、ぜひ一度こちらよりお問い合わせください。